潜在意識の存在を認識し、意識することから潜在意識との交際がスタートします。
人はよく、自身の心の中で「私なら出来る!」と言い聞かせたり、鏡の前で自身を褒めたり、また人のいない場所で気合を入れて自身を励ましたりする事で、顕在意識に自身の夢や目標を意識させる事で、夢や目標の達成をより確かなものにしようとします(殊日本人はこれらが苦手なタイプの人もまた多いようですが・・・)。
そしてまた人はしばしば、自身や自身の周りも含めた人を卑下したりすることもあります。
例えば、人に褒められた時に照れ隠しとして「仕事できるって言われても要領がいいだけでただ単にズル賢いだけなんだ」と言ってみたり、「うちのバカ息子や愚妻は・・・」と家族を卑下してみたり、「山田君は頑張ってるんだから君も見習って頑張りなさい」と比較した上で対象者を貶めて励ましたりすることがあります。
これらの言葉を発するとき、人々はその言葉の真意は別のところにあり、本心からそう言っている訳ではないんだ、と言うことを頭で理解しており、顕在意識としてもその言葉の本来の意味は別のところにある、と意識するように理解しようとします。
しかしながら潜在意識はそんな本人の理解や自覚や思惑などと関係なく、その発した言葉をその発せられた口から一番近くにある集音機器、すなわち自身の耳で客観的に受け取り、そして意識の中に一定の影響を与えるのです。
つまり、自身や他者に対するマイナスな発言を自身が発したとき、その言葉を一番最初に聞くのもまた自身であり、その自身の潜在意識は、その言葉の真意などは関係なく、ありのまま受け取り自身に影響を与えて、ついには自身の生活や運命をも左右する要因となるのです。
皆さんはよく、「悪い事ばっかり言ってると現実も悪い方向へと転がっていくよ」とか「溜息の数だけ幸せは逃げていくよ」などと言った事を耳にしたり、また自身が発したりした事はないでしょうか?
あれは、潜在意識の存在を認め、その潜在意識が人の一生に大きく影響を与える存在でもあると言うことをよく理解していることを前提に存在する言葉です。
ですからこれからは、褒められたなら素直に「ありがとう」と言い、また人の性格や行動・習慣などを指摘するときは褒め言葉を使うことを前提に指摘するようにしてみては如何でしょうか?
先の例であれば、「君も頑張ればまだまだ出来るんだからもう少し一緒に頑張ってみようか」と言った様に誰かと比較するのではなく、その人の個性を引き出したり、また一人ではなく一緒にといったスタイルをとりつつ指摘してみるのも、また一つの方法ではないでしょうか?(もちろんもっと相応しい適した表現もありますので皆さん自身でぜひ考えてみてください)。
世の中に存在する森羅万象は全て、一方向からの視点しか持たないものはなく、必ず多角的な方向性を有するものばかりです。同じなら誰もが気持ちよく感じる、プラスな方向性からアクションを起こしてみると、自身の潜在意識にもプラスな影響が与えられ、それが開運へと導いてくれる事でしょう。
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